Work style reform

「働き方改革」を実現するために必要な3つの取り組みとは?

この2年ほどは、新型コロナウイスルの感染予防が中心となり「働き方改革」はいったん脇において・・・という雰囲気がどこか漂っていましたが^^;むしろ新型コロナウイルス感染予防を行うことで、テレワークの実施に伴う通勤時間削減など、結果的には「働き方改革」が進んできている・・・という現状もあります。

また、最近の新卒社員の価値観をみると、「休日・休暇が取れない会社」「残業が多い会社」は引き続き行きたくない会社トップ10に入っているようです・・・

人手確保ということを考えますと、今後確実に労働力人口は減っていくわけですので、特に少子化の現在は、若手社員のニーズに合わせた労務管理を実施していかなければ、中長期的には人手の確保ができなくなり、かつ、最終的には事業の継続というところにも影響が出てくると言っても過言ではないことでしょう。

やはり改めて「働き方改革」への取組は企業として必須であることは間違いありません!

それではこれから企業が「働き方改革」を実現するためにはどのような取り組みが必要なのでしょうか…?最低限でも、大きくわけて次の3つへの取り組みが必要です。

 1)労働時間削減や柔軟な勤務を可能にする制度導入や仕組みつくり
 2)生産性向上のための人材育成
 3)長時間労働ありきの働き方からの意識チェンジ

「働き方改革」は、これまでの組織文化の影響もあり、社員1人1人の自主性に任せていては実現できません(きっばり)。

従って、まずは1)について【企業の制度】として労働時間削減のルールを明確にすることが大事です。また、あわせて人手不足の問題や多様な雇用形態に対応するためにも柔軟な勤務制度の導入も取り入れていく必要があります。具体的には

 ・ノー残業デーの設定
 ・20時以降の残業、メールのやりとり禁止
 ・有給の計画取得
 ・フレックスタイム制
 ・テレワーク
 ・多様な正社員制度

 
などのルール、制度、仕組み作りが上げられます。

また「働き方改革」とは、決して労働時間を削減することだけを目的とはしていません。労働時間を削減しながらも、社員1人1人の生産性を向上し事業の維持成長に取り組まなければなりません。

そのためには2)については、正社員に限らず 社員1人1人の生産性向上と、チーム(組織)としての生産性向上に取り組むことが必要不可欠となります。具体的には、

 ・管理職のマネジメント力を上げチーム(組織)としての生産性向上を目指す
 ・多能工(マルチスキル)型人材の育成
 ・パートタイム等にも人事評価制度等を導入

といった取り組みが上げられます。

 
そして1)2)に取り組んでも、1人1人が【長時間労働ありきの働き方】から意識チェンジをしなければ「働き方改革」を継続し、実現することはできません。以前は【長時間労働ありきの働き方】で実際に成果を出していた時代がありましたので、現在でも 【労働時間を削減する=よくないこと】という無意識のイメージから抜け出せないのかもしれません。

 
ですが、時代は確実に変化していますので、過去の常識や価値観に囚われず、新しい考え方ややり方を取り入れていくためにも、1人1人が意識を変えていくことが必要です。

「働き方改革」を実施するためには、まずはこの3つの取組みからスタートしましょう。とはいえ、最初から100点を取ることは難しいことですので、まずはできることから取り組んでいくという姿勢が大事です。

ぜひ、ここからはじめてみてください^^

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