この5月下旬に、中小企業大学校三条校様主催の「人事労務管理講座」の講師を担当させていただきました。気づけばなんと、本講座は今年で7年目となりました!
忙しい時期にまるまる3日間と言う長い時間拘束されるにもかかわらず、人事労務担当者の方にご参加いただき、無事に終了することができました。
講座の内訳は、私からの「講義」と、事例をもとにした「グループディスカッション」に分かれていますが、グループディスカッションは、人事労務担当者の方々がまさに今悩まれている課題をアウトプットし、共有し、解決のヒントを得る場になったのではないかと思います。
毎年、最新の法改正や前年度まで受講された皆様の意見を反映して講座の準備をしていますが、グループディスカッションでのご意見を聞くと、必ずしも私がイメージしている対応ポイントと、現場の人事労務担当者の方々のニーズとギャップを感じた事例なども出てまいります・・・
例えば、メンタルヘルスになった休職者が復職できずに退職する・・・という事例に対するディスカッションがあるのですが、講座当初は「いかにトラブルなく退職してもらうか」と言うところに焦点を置いたディスカッションをイメージしていました。
ですが、数年前から人手不足の背景もあってか、必ずしも「トラブルなく退職」がニーズではない、という人事労務担当の方々の思いに触れることができました。
・休職している従業員の方にどれだけ寄り添って対応できるか?
・会社としてできる方法は何か?
という視点と対応策も多く、「トラブルなく退職」に焦点を当てすぎていた自分を深く反省しています^^;(もちろん、休職者の方のパフォーマンスによるところもあるかとは思いますが…)
特に、今後益々人手確保が難しい時代となりますので、休職者を極力ださないための予防策も大事ですが、休職者の方が従前と同様の仕事のパフォーマンスが出せなくても、他の代替手段(職種変更、契約変更等)を提案して業務を担っていただくと言う考え方は、中小企業においても必要になってくるのかもしれません。
本講座では、このような側面からも、私自身も毎回学びと気づきの場になっています^^
実際に7年継続して本講座を担当させていただく中で、複数回受講していただく方も出てきていて、恐縮しつつも大変ありがたいことだなあ、と感謝の気持ちでいっぱいです。特に、グループディスカッションは、同じテーマであっても、参加するメンバーが違うと、学びも気づきも異なりますので・・・
最後に、今回の講座受講後のアンケート結果ですが、なんと理解度と参考度とも100パーセントというフィードバックをいただくことができました!!!ありがとうございます^^
お忙しい中ご参加いただいた皆様、中小企業大学校三条校様、このたびは貴重な機会をいただきありがとうございました。