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Work style reform

建設業の労働時間を削減する方法_④意識改革

前回に引き続き、建設業の働き方改革に伴う労働時間削減について取り上げます。

前回の記事では業務改善を取り上げましたが、意識改革も必要不可欠です。

これまでみてきた生産性向上や業務改善も、もちろん実践は難しいですが^^:実は意識改革が一番難しいと言っても過言ではないかもしれません・・・

意識改革を実現するには、これまでのやり方や常識に囚われず、新たな視点で取り組むことが求められます。この意識改革には、特に3つの重要なポイントがあります。

まず1つ目は、過去の思い込みや常識からの脱却です。例えば、研修や会議を平日に実施するのが難しいという理由で、土曜日に開催していたケースがよくあります。しかし、実際に研修や会議を平日開催を試してみると、特に問題なく実施でき、土曜日を休みにすることができたという事例もあります。

単に、これまで当たり前にやってきたため、変えられないと思い込んでいたことを変えようと挑戦することで、新たな可能性が見えてきます!

柔軟な思考で、今までの常識を見直すことが、労働時間削減の第一歩となります。

2つ目に、働き方改革を自社の課題として捉えるということがあげられます。

建設業の働き方改革の実践のハードルとして、よく聞くのが「元請企業の意向に従わなければならない」「工期が厳しいため、発注者の理解がないと難しい」といった意見です。

これらの意見には一理ありますが、これを理由に取り組みを先延ばしにしてしまうのは問題です。むしろ、同じような立場にある中小建設企業でも、積極的にできることから始めているケースもあり、その結果、人手の確保や労働時間の削減に成功している例も出てきています。

建設業界においても、働き方改革を主体的に自社の課題として捉え、前向きに取り組む姿勢が求められます。

最後に上げられるのは、働き方改革の方針を社内外においてしっかりと説明し、理解を求めることです。

社内であっても、働き方改革に対して、大きな変化に抵抗を感じる人は少なくありません。特に、働き方改革における経営者のトップのメッセージは極めて重要です。

やはり経営者が積極的に改革に取り組む姿勢を示すことで、トップダウンで変革が進むことが多いものです。一方、経営者が働き方改革に消極的であったり、改革に対して受け身の姿勢を取っている場合は、現場の努力が報われず、改革が進まないこともよくあります^^:

従業員の意識改革を成功させるためにも、経営者が明確なコミットメントを持って進める必要があります。

これまで説明してきたように、移動時間の削減、生産性の向上、業務改善を実現するためには、まず意識改革を行うことが不可欠です。意識が変わらなければ、具体的な行動に移すことができません!!特に、無自覚にこれまでの常識に囚われていないか?を常に自問自答していく姿勢が求められます。

もし、改革がなかなか進まないと感じる場合は、まず自分たちの意識改革が十分に行われているかを振り返ってみることをお勧めします。意識が変わることで、実践が進み、結果的に建設業の働き方改革へつながっていく・・・この流れを継続して行っていきましょう^^

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