【人手不足時代の労務管理とは】魅力ある会社の労務管理3つのステップ
魅力ある会社の労務管理3つのステップ
人手不足時代において、社員から「選ばれる魅力ある会社」になるためには何が必要なのでしょうか?魅力ある会社の労務管理とは、次の3つのステップを実践することに集約されます。
【ステップ2】ルールの明確化~ルールや基準を明確にし、トラブルを防ぐ~
【ステップ3】人事評価と人材育成~働きがいのある会社を目指す~
この3つのステップは、必ず【ステップ1】から取り組む必要があります。
例えば、マンションや高層ビルを建築するときも、土台となる基礎工事が出来ていないと、欠陥住宅になるというリスクが潜んでいるように、魅力ある会社の労務管理も【ステップ1】の法整備が出来ていないと、土台がぐらつき、思うような成果がでません。必ず【ステップ1】から順番に対応する必要があります。
- 労務管理における基礎工事のような土台となる部分です。法律で決められているルールを守り、社員が安心して働くことができる職場環境の土台を整えます。
- 労働基準法などの法令遵守(社員が守られている法律を押さえた上で、実践)
- 雇用契約書の作成
- 加入義務がある社会保険・労働保険の加入
- 社員の労働時間の管理
- 適正な割増賃金の支払い
- 【ステップ1】で土台を整えた上で、社員同士が気持ちよく働ける職場とするため、社内ルールの明確化(就業規則の作成)が必要です。ルールが明確でないと、お互いの価値観や優先すべきことがぶつかり合い、無用な争いがおきる可能性が高まり、会社とのトラブル(労使トラブル)にもつながるリスクがあります。
会社と社員、社員同士が気持ちよく働くためにも、最低限の社内ルールである「就業規則」の作成を行う必要があります。
また、早期離職や労使トラブルを防ぐために、採用基準を明確にし、ミスマッチ採用を防止する必要があります。自社の採用基準を明確にした上で、自社にふさわしい人材を採用するように意識チェンジを行っていきましょう。
- 就業規則の作成
- 採用基準の明確化
◇自社の目指す方向性を踏まえた上でのルール作り
◇最新の法律を反映させる
◇実態とルール(規程)とのギャップを埋める◇自社の求める人材像を明確にする
- 【ステップ1】【ステップ2】で取り組んだ上で、働きがいのある職場作りを行う【ステップ3】への取組みを行います。
今後の人手不足時代においては、1人1人の社員の力をどれだけ引き出せるかに企業の生き残りがかかっているといっても過言ではありません。今後は、企業においても人の数、という腕力を期待しているわけではありません。いまや新しく工場ができても無人工場で工場新設に対する新規雇用は臨めず、単純な労働力はAIなどの機械がとって変わることでしょう。
機械を動かしたり、新しいことを考え企画することなど、今まで以上に求められることが高度になることが見込まれます。高度な要求に応えられる優秀な人材を確保し、育成するためにも、公平な評価制度や中長期的な人財育成制度を構築していく取組みが必要です。
- 人事評価制度の導入
- 定期面談の実施
- 社員教育制度の導入
- 賃金制度の導入
◇ 評価基準
◇ 判定基準
◇ 目標管理制度◇ スキルマップ・キャリアマップの作成
◇ スキルマップ・キャリアマップに基づいた教育制度の構築◇ 昇給・昇格ルールの整備